「富士龍」の鉋と言っても知らないかも知れませんが、越後の鉋職人は全て 何代も続いた職人さんだけではありません。 本来は、永弘や初弘のような名の知れた職人さんが少ないのであって、 名こそ知られていませんが、よく切らす陰の名人が沢山いました。 この鉋はそのお一人で、問屋ごとに幾つもの名前を使い分けておられる方が造りました。 この富士龍は主に当社が使っている銘で、当社はこれを長年高級鉋として販売していますが、 切れ味が優れているので大変好評な鉋です。 日立製作所は青紙を発展させて、より更に高級な刃物鋼として「青紙スーパー鋼」を 開発しましたが、職人さんがこの鋼の性能を引き出すことは大変難しいそうで、 実際に鉋に使いこなしている職人さんは数少ないと言われています。 この鉋は、その青紙スーパー鋼を使って、最高の切れ味を発揮させた数少ない名品です。 富士龍の鉋です。「完全直ぐ使い」になっていますので箱から出して刃を出したら直ぐ使えます。 （写真の鉋屑はこの鉋で出したものです） 切り刃の拡大写真です。 (黒く胡麻状の隙間があるのは、この生鉄が研ぎ易い「生地」を使っているからです。) 富士龍白樫油台代入完全直使い 65ミリ 25,200円（税込） 70ミリ 25,200円（税込） 75ミリ 26,250円（税込） 「完全直使い」とは台入れ屋さんに特別に頼んで自分が使う鉋と同じに手研ぎで合砥で研いで、 箱から出したら直使えるようにしてあるものです。   きわめた逸品.jp