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三条の名門の鋸鍛冶とは、五十嵐万吉のことです。
三条の鋸職人として、一番有名なのは恐らく「中屋伊之助」でしょう。過去七代に渡って高級大工鋸を造り続けて来て、数々の有力な弟子を輩出して来たのですから。そして、替刃式鋸の進出で、ほとんどの大工鋸職人が廃業した中で、今でも注文に応じることの出来る唯一の有名鋸でもあります。
近世の三条の鋸職人で、伊之助より高い価格で販売出来た人はそう多くないのですが、その数少ない一人が大場正一郎であり、また、その親方の五十嵐万吉でした。大場正一郎が五十嵐万吉の弟子だったことと、彼が、親方から教わった通りに造ったということがお解りになると思います。
この替刃式鋸は「五十嵐万吉」を名乗るように、伝統の技術を受け継ぎながら、昔の大工鋸に最も近いものを今の量産技術で造っているものです。
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日本の両刃鋸は元幅よりも先幅が広い特別な形をしています。
もしこの形で厚みが同じだとすると幅の狭い元の方の腰が弱くなり、押す時に腰でクニャリと曲がってしまうでしょう。更に、切り刃の厚みは元先が同じでないと、引いた時に通りが悪くなりよく切れません。
従って両刃鋸は、図の下の図のように、幅の狭い元では厚く、幅広の先の方では薄く、なお、刃肉は元先同じになるように造られています。
実は、昔からの両刃鋸が高価だったのは、一枚の鋼の板をこのように削り出すのに手間が掛ったからなのです。そして、この厚みの調整の仕方が各職人の持ち味でもありました。
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昔の両刃鋸は一番使いやすい幅より幅広に造られていましたが、それは目立てをして使いましたので、しばらく使い込んだ時に使いやすい幅になることを目指したからです。
上の図が今の替刃式両刃鋸ですが、下の図の昔の鋸より幅が狭いのは、最初から一番使いやすい形にしたからです。
この鋸は昔の鋸と同じ製法で造られているうえ、替刃を割安で求めることが出来ますし、目立てをしながら使うことも出来ます。
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五十嵐万吉両刃鋸(8寸)210ミリ(7寸目)本体
4,410円(税込)
五十嵐万吉両刃鋸(8寸)210ミリ(7寸目)替刃
3,360円(税込)
※柄の長さは270ミリです。
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五十嵐万吉両刃鋸(8寸)210ミリ本体
4,305円(税込)
五十嵐万吉両刃鋸(8寸)210ミリ替刃
3,255円(税込)
※柄の長さは300ミリです。
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五十嵐万吉両刃鋸(9寸)240ミリ本体
4,515円(税込)
五十嵐万吉両刃鋸(9寸)240ミリ替刃
3,465円(税込)
※柄の長さは330ミリです。
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五十嵐万吉両刃鋸(尺)270ミリ本体
4,935円(税込)
五十嵐万吉両刃鋸(尺)270ミリ替刃
3,885円(税込)
※柄の長さは330ミリです。
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五十嵐万吉両刃鋸(尺一)300ミリ本体
5,145円(税込)
五十嵐万吉両刃鋸(尺一)300ミリ替刃
4,095円(税込)
※柄の長さは360ミリです。
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一番右の替刃は
五十嵐万吉両刃鋸(7寸)180ミリ
特注の小物用替刃のため、
別途メールにて
お申し込みください
3,360円(税込)
どのサイズでもコミ(柄に入る部分)の形は同じですので、柄の長さにこだわらねば、どのサイズの替刃もお持ちの柄に嵌ります。
なお、ご注文の場合、送料が1口800円掛りますが、ご注文品の合計が5000円以上であれば当社で負担してお送りします。 |
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