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三条の鉋職人として、一番伝統のあるのは「永弘」です。
初代永弘、永桶米太郎は玉鋼以外に良い鋼のない時代に、イギリスの大砲を削る
バイト用の鋼を鉋に使い、今までにない切れ味の鉋を創作しました。
越後鍛冶として有名な岩崎重義さんのお話では、初代永弘は測定機器を使わないで
鋼を処理していながら、炭素量をピタリと言い当てたそうで、バイト用の鋼を鉋に
最適な炭素量に自由に調整していたと思われます。
後に、永弘の使っていた材料を参考にして、日立製作所の安来工場から
有名な「青紙」が生れる事になるのです。
なお、使用している鋼は伝統により青紙です。
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永弘の鉋です。「完全直ぐ使い」になっていますので箱から出して刃を出したら
直ぐ使えます。(写真の鉋屑はこの鉋で出したものです)
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切り刃の拡大写真です。
(黒く胡麻状の隙間があるのは、この生鉄が研ぎ易い「生地」を使っているからです。)
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永弘白樫油台代入完全直使い70ミリ
43,575 円(税込)
※「完全直使い」とは台入れ屋さんに特別に頼んで自分が使う鉋と同じに手研ぎで合砥で研いで、
箱から出したら直使えるようにしてあるものです。
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